02/02/01 23:22:46 133.35.228.39 2 061 ☆☆ 聖獣 ビャッコ 中国 「四神」と呼ばれる古代中国の四霊獣の一。漢字では「白虎」と表記される。 ビャッコは古代中国の「四神」と呼ばれる動物達の一つで、あらゆる獣の頂点に立つ王とされている。その全身が白色の虎の姿をしていると伝えられている。一説では、五百年以上生きた虎がこのビャッコになるとも言われている。陰陽五行思想において「白」は西を表す事から、後にビャッコは西方を守護する神と見なされた。また彼は、土を司る精であるとされることもある。 02/02/01 23:23:46 133.35.228.39 2 062 ☆☆ 聖獣 セイギュウカイ 中国 太上老君が乗物としたと言われる仙牛。下界に降りてきては多くの災いを引き起こしたとされる。 セイギュウカイは太上老君の乗物獣であると言われる牛で、「青牛怪」と書かれる。ある時、太上老君が不在の際に下界に降りたセイギュウカイは、西域の大秦国にたどり着き、王とすりかわって宮廷を支配したと言われる。後に本物の王が見つかり、正体がばれたセイギュウカイは暴れ回り多くの死者を出したが、後に王が祈願した玄奘娘娘と太上老君の弟子の徐甲によって捕まり、太上老君の元へ連れて行かれたと伝えられる。 02/02/01 23:24:16 133.35.228.39 2 063 ☆☆☆ 聖獣 パピルサグ イラク サソリの身体に人間のような足と上半身をもったバビロニアの獣人。その姿は見えるもの全てを震え上がらせるとされる。 パピルサグは恐ろしい姿をした獣人だが、強い力はもちろんのこと、かなり高い知性も持つとされた。パピルサグは人間界と魔界をむすぶ門の番人でもある。半神半人の英雄ギルガメッシュが、不死を求めて魔界に降りた時に通ったのも、この門である。ギリシア神話の半人半馬のケンタウロスも、このパピルサグが元イメージになっている。 02/02/01 23:25:02 133.35.228.39 2 064 ☆☆☆ 聖獣 スレイプニル 北欧 オーディン神が乗物とする、8本足の怪馬。馬に変身したロキ神より生まれた。 スレイプニルは、北欧神話の主神オーディンが所有している8本足を持つ怪馬で、天と海を駆けることが出来ると言われている。アースガルズの砦(神々の砦)が築かれる際、太陽と月の美の女神フレイヤを差し出すことを条件に、半年の期間で建設すると言った巨人の大工に対して、作業を妨害するために悪神ロキが牝馬に変化し、手伝いをしている牡馬のスヴァジルフェーリを誘惑した際に生まれたのがこのスレイプニルで、その後オーディンの所有馬となった。 02/02/01 23:25:42 133.35.228.39 2 065 ☆ 神獣 カマプアア ポリネシア ハワイ神話で人気のあるブタの神。戦闘好きにして好色な性格であったと伝えられている。 カマプアアはポリネシア諸島の内、とりわけハワイで人気の高いブタの姿をした神で、その性格は好色で戦闘好きだと言われる。カマプアアという名は「ブタの子」という意味を持つ。この神はそのブタ鼻で敵の収穫を根こそぎにし、人間の形をした手でこん棒を振り回して戦い、全ての貴重品を奪っていくと言われた。火の女神ペレに求婚した際、「ブタめ、ブタの子め!」とののしられたことに腹を立て、彼女と戦闘を起こし、勝利した後に彼女を妻とした。 02/02/01 23:26:30 133.35.228.39 2 066 ☆ 神獣 ゲンブ 中国 蛇と亀が合わさった体を持つとされる霊獣。姿を真武玄天上帝に変え、人々に信仰されたとも言われる。 ゲンブは古代の中国において、「四神」と呼ばれるこの世の動物達の王の一とされている。なかでも甲殻虫類の王とされ、亀と蛇を合成した姿で表される。またゲンブという名は、「黒い甲羅」とい意味を持つ。陰陽五行思想において「黒」は北と水を表すことから北方を守護する神とされ、水を司る精とされている。中国では山々を支える巨大な亀の神話があり、ゲンブもその亀の一つであるとされ、日本でも平安京を建設する際にゲンブが棲むとされる山を都の北に作ったといわれる。 02/02/01 23:29:05 133.35.228.39 2 067 ☆☆ 神獣 キマイラ エジプト ギリシア神話に登場する、口から炎を吐く怪物。合成された生物の代名詞としても著名。 首から上がライオン、胴体が山羊、尻尾あるいは後肢がドラゴンという奇怪な風貌を持った獣。父は蛇人間テュフォンで、母は上半身は美女で下半身が蛇である女怪物エキドナである。地獄の番犬である魔獣ケルベロスや蛇の怪獣ヒュドラとは、兄弟関係になる。 02/02/01 23:29:54 133.35.228.39 2 068 ☆☆ 神獣 アヌビス エジプト エジプトの、葬祭の儀式を執り行う使者の神。死者の魂の善悪を見極める役目を持つと言われる。 エジプトに古くから信仰されていたジャッカルの頭を持つ使者の神がアヌビスである。死者の魂を「オシリスの法廷」と呼ばれる審判の広場へ導き、心臓の重さを心理の秤で調べ、その者の善悪を見極めるのが彼の役割と言われている。この審判の結果によって死者は天界に行けるかどうかの判断をされる。アヌビスはミイラを最初に作ったとも言われ、その製造技術を司る神とされている。主神オシリスが悪神セトによってバラバラにされた後、その体の復元を行ったのも彼である。 02/02/01 23:31:41 133.35.228.39 2 069 ☆☆☆ 神獣 ウカノミタマ 日本 日本記紀神話に登場する神格化された稲の精霊で、五穀・食物を司る神。 「宇迦之御魂」あるいは「倉稲魂」と表記され、「古事記」ではスサノオとカムオオイチヒメの、「日本書記」ではイザナギとイザナミの子供とされる。名前自体になじみは薄いが、全国に3万〜4万社ある稲荷神社の祭神の多くが、このウカノミタマである。本来は五穀豊穣の神だが、現在では商売繁盛や家内安全などにも御利益があるとされるようである。 02/02/01 23:32:15 133.35.228.39 2 070 ☆☆☆ 神獣 カイメイジュウ 中国 崑崙山の正門を守護するとされる神獣。大きな虎のような体に九つの人面の頭を持つと言われる。 カイメイジュウは「開明獣」と書かれ天界の王である天帝が住む崑崙山の宮殿を守護している言われる。9つあるという崑崙山の門の内、東にある正門(開明門)の門前に立っていると言われる。「山海経(せんがいきょう)」では9つの人面をした頭を持ち、虎のような体をしていると記され、開明門の門前にある岩の上で威風堂々と立ちはだかる姿が描写されている。開明という名の通り知能が高かったとも言われるが、これに関する伝承は残念ながら残されてはいない。 02/02/01 23:32:49 133.35.228.39 2 071 ☆☆☆☆ 神獣 バロン バリ島 ヒンドゥー教の残るバリ島において崇拝される聖獣。悪なる力の化身である魔女ランダの天敵とされる。 バロンは「森の王」とも呼ばれ四足獣で、赤い顔でギョロリとした目をしており、黄金の冠をかぶり全身が白い体毛で覆われていると言う。かつては人間を襲う猛獣であったが、供物を捧げたことによって人間の守護神になったと言われている。彼はブータ(餓鬼)やカーラ(暗闇を象徴する小鬼)を引き連れ、様々な悪霊と戦う聖獣になったと言う。悪の代表とされる魔女ランダに対抗する存在であるとされ、永遠に決着のつかない善と悪の戦いを続けると言われている。 02/02/01 23:33:27 133.35.228.39 2 072 ☆ 幻魔 イクティニケ 北アメリカ 北アメリカの先住民族であるスー族に伝わる機知に富んだ英雄。太陽神の息子。 父である太陽神の機嫌を損ねたため、天界から追いやられたイクティニケは、地上でいたずらをしたり、嘘をついたりして暮らした。創造神とされるビーバー、カワセミ、リス、ジャコウネズミらを欺くこともあったが、そのときは仕返しを受け、痛い目にあっている。なお、スー族の人々に戦い方を教えたとのは、このイクティニケだといわれる。 02/02/01 23:34:39 133.35.228.39 2 073 ☆ 幻魔 ナタタイシ 中国 永遠の少年の姿をしていると言われる英雄神。「西遊記」では孫悟空を相手に激しい戦いを繰り広げた。 ナタタイシは中国の伝記に登場する神の中で、現在でも絶大な人気を誇る神であり、永遠に少年の姿をした英雄神であるとされている。乾坤圏と呼ばれる武器を手に持ち、混天綾と呼ばれる真紅の布を身にまとった姿で産まれてきたと言われ、この二つを装備した姿のまま、竜王や魔王と戦い退治していくとされている。産まれてすぐに戦い始めたと言われ、また、父の裏切りに合い一度自殺しているが、釈迦が蓮の根や葉を使い復活させたとも言われている。 02/02/01 23:35:04 133.35.228.39 2 074 ☆☆ 幻魔 ジャンバヴァン インド ヴィシュヌ神の息子である、インド神話の賢明な熊王。熊の軍団を率いる。 叙事詩「ラーマーヤナ」で、猿神ハヌマーンらとともにラーマ王子を助けてラーヴァナと戦った、熊軍の王。この奉仕に対して、ラーマ王子から「父にのみ弱い」という恵みを授かる。しかし、叙事詩「マハーバーラタ」で、魔法の宝石をめぐって父ヴィシュヌの化身であるクリシュナと戦うことになり、命を落とす。 02/02/01 23:36:21 133.35.228.39 2 075 ☆☆ 幻魔 クー・フーリン アイルランド その武勇で知られるケルト神話の英雄。太陽神ルーグを父に持ち、超自然的な力を備えていたと言われる。 クー・フーリンはケルト神話に登場する半神半人の英雄で、太陽神ルーグの精を受けたジャフティニャを母に生まれたと言われ、幼い頃から既に並外れた力を持っていたと言う。美しい少年の姿をしていたとされるが、ひとたび戦闘の狂気にとりつかれると、恐ろしい魔物へと姿を変化させたと言われる。「影の国」でスカアハから授かった魔槍ゲイボルグの使い手でもあり、伝統的な強さを誇ったが、後に呪いをかけられた自らの槍につらぬかれて命を落としたと伝えられている。 02/02/01 23:38:02 133.35.228.39 2 076 ☆☆☆ 幻魔 クルースニク スロベニア 光の加護を受けた善なる吸血鬼始末人。その名は十字架を意味する言葉に由来する。 クルーニスクは、スロベニアのイストリアに住む吸血鬼クドラクを宿敵として戦う、一種の吸血鬼始末人で光の勢力に加護を受けた存在であると言われる。クドラクが全ての町や共同体に存在していたと言われる。両者は常に比類無き戦闘を繰り返すと言われ、クドラクが姿を変えればクルースニクも同じ姿となって戦ったと言われている。この戦いは常に光の勢力であるクルースニクの勝利で終わるのだと言う。 02/02/01 23:38:37 133.35.228.39 2 077 ☆☆☆ 幻魔 トラロック メキシコ 古代アステカ文明の、雲・雨・稲妻の神。五つの太陽の時代のうち、第三の太陽の時代を支配した。 古代アステカ文明の神話に登場する雨と稲妻の神がトラロックで、主にトルテカ人や、その後継者たるアステカ人によって、崇拝されていたと言われる。彼は雲や山のわき水をも司っていたと言われる。神々の覇権争いを伝える神話である「太陽の物語」では、この神は第三の太陽の時代を支配した神であるとされており、彼の太陽は312年もの間、地上を支配したとされる。彼の王国は落雷や水害などで死んだ人間の魂を受け入れると言われ、地上の楽園トラカロンと言われた。 02/02/01 23:39:56 133.35.228.39 2 078 ☆☆☆ 幻魔 ハヌマーン インド ヒンドゥー神話の、猿の姿をした英雄神。インドの人達によく愛されていて、人気も高い。 ハヌマーンは、インドの叙事詩「ラーマーヤナ」に登場する猿の軍団を率いる猿神である。非常に巨大な体をしており、無双の怪力と非常に敏しょうな動きに、神通力をも備え持っている。この神はヴィシュヌ神の化身の一つとされるラーマを助けたことでよく知られている。金色の肌とルビーのように赤い顔をしており、途方もなく長い尾を持っていたと言われる。また、風神であるヴァーユ神の息子であったため、空を自由に飛ぶこともできたたと伝えられている。 02/02/01 23:40:34 133.35.228.39 2 079 ☆☆☆☆ 幻魔 ヘイムダル 北欧 北欧神話で、神々の国アースガルドの入口で番をしているとされる神。リーグという別名を持つ。 北欧神話の神々の中で最も美しい男神の一人がヘイムダルであると言われ、「白き神」と呼ばれる別名を持っている。9人の姉妹を母に持ち、アースガルドの入り口にある虹の橋ビフレストのたもとで巨人達を監視するのが彼の役目である。世界の終わりであるラグナロクの時に、ギャラルホルンと呼ばれる角笛を吹き鳴らし、9つの世界全てに世界の終わりの時を伝えると言う。悪神ロキの宿敵でもあるとされ、ラグナロクではロキとの戦いを行った後、相討ちになるとされている。 02/02/01 23:41:01 133.35.228.39 2 080 ☆ 死神 イシュタム メキシコ マヤ文明の自殺の女神。選ばれた人間の魂を、天の楽園に連れていくと言われる。 首にロープを巻き付けてぶら下がる、首吊り死体そのままの姿でイシュタムは描かれる。その両眼は閉じられ、顔は腐り始めている。彼女が天の楽園に連れていくのは、首吊り自殺した者、戦死した者、いけにえの犠牲者、神官などである。そこは宇宙樹ヤシュチュの木陰となる心地よい所で、人々はあらゆる苦しみから開放されて暮らすとされる。 02/02/01 23:42:29 133.35.228.39 2 081 ☆ 死神 タナトス ギリシア ギリシア神話の死神。夜の女神ニュクスの息子で、眠りの神ヒュプノスとは兄弟である。 タナトスは、いわゆる死の天使の役目をもつ。彼は定められた寿命の尽きた人間のところへ行き、まずはその髪をひと房切り取って冥界の王ハデスに捧げる。これが終わると、今度はその人間を連れ去るのである。彼は黒いローブを着て人間の間を歩くといわれる。その手に握っているのは、死を招く剣である。 02/02/01 23:43:37 133.35.228.39 2 082 ☆☆ 死神 ベルセポネー ギリシア 冥界の王ハデスの妻となった女神。大地に豊饒をもたらす力を持つとされる。 ペルセポネーはギリシア神話に登場する冥界の王ハデスの妻で、地下の国の王妃であるとされる。彼女は、オーケアノスの娘達と野原で花をつんで遊んでいたところ、突然目の前の大地が裂け、その裂け目から現れた冥界の王ハデスによって地下の国へと連れていかれたと伝えられている。豊饒の女神でもあった彼女がいなくなった大地は枯れ果てたが、それを悲しんだ神々の声を受け、彼女は1年の3分の1を地上で暮らすようになり、大地には豊饒が蘇った。 02/02/01 23:44:02 133.35.228.39 2 083 ☆☆ 死神 チェルノボグ スラヴ スラヴの創造神話に登場する、闇と夜の「黒い神」。光と昼の「白い神」に対抗する。 スラヴ民族の間に伝えられる、世界の創造神話の起源に登場する神。闇と夜を司る「黒い神」と呼ばれており、光と昼を司り、「白い神」と呼ばれるベロボーグと対極に位置するとされている。この白と黒の二人の神は「善の神」と「悪の神」を意味しており、白い神は善行を行い、黒い神であるチェルノボグは悪行を行うと言われる。チェルノボグは人に不幸をもたらすというその能力ゆえ、しばしばその名を人に呪いをかける際に唱えられもする。 02/02/01 23:44:26 133.35.228.39 2 084 ☆☆ 死神 ゲーデ ハイチ ブードゥー神話の生と死を司る神。生物を養い増やし、死者を生き返らせるとされる。 ブードゥー神話において、「永遠の交差点」と呼ばれる、死者の魂が神々の住処である場所へ向う道に立っているとされる死の神。死を支配すると同時に生をも支配すると言われており、生物を養って数を増やし、死者を生き返らせるということを繰り返している。ゲーデは、死者となった人間の知識を手にすることができるため、何よりも賢い神であるとされた。また死者を守護するものとして、ブードゥー信者の墓石には、ゲーデに関する名が刻まれていると言われている。 02/02/01 23:44:52 133.35.228.39 2 085 ☆☆☆ 死神 ケルヌンノス 北欧 ドルイド僧に崇拝された、冥府を司るとされるケルト神話の獣神。その名は「角を持つ者」を意味する。 ケルヌンノスはケルト神話に登場する獣神で、狩猟と多産を司るとされる。牛や羊の頭に人間の胴体と蛇の足を持ち、雄鹿の角を生やした姿をして表されるのが普通である。地下の世界、あるいは死後の世界を支配する者であるとも言われ、生と死の間にある扉を導き開く者であるとも言われている。また豊饒の神でもあるとされるが、これは市を刈り取り次の生へと導く役割が、死神としての役割に共通するためと思われる。 02/02/01 23:45:26 133.35.228.39 2 086 ☆☆☆ 死神 モト シリア 「死」または「不毛」を表す神。豊饒神バアルに対抗する存在だとされる。 古代パレスチナ地方のカナンに伝えられていた冥府の神で、「死」と「不毛」を表すとされる。豊饒の神バアルの対抗者にして競争者であり、元を同じとする双子であるとも分身であるとも言われる。モトは、生命を休ませることによって得られる安らぎを「死」によって与える神であると考えられており、豊饒とならない季節を大地に与えることによって、大地に生命を養えるだけの力を授ける植物神として崇拝されていたと言われる。 02/02/01 23:45:59 133.35.228.39 2 087 ☆☆ 英雄 ジャンヌダルク フランス 百年戦争の末期に現れ、祖国の危機を救い、国民的英雄となった少女。「オレルアンの聖女」と呼ばれる。 百年戦争の末期に現れ、別名「オレルアンの聖女」と呼ばれた少女。16歳の時に天使達の声に導かれ、外国の脅威に屈服しかけた祖国フランスを奮い立たせ、失いかけた王国の大部分をイギリス軍から取り戻したと言われる。「私の使命は終わりました」と言うも王に戦わされ続けた彼女は、コンピエーヒュの戦いで捕らえられる。イギリスで異端審問にかけられ、火あぶりの刑に処されたが、その死の25年後に判決は取り消され、聖女として認められた。 02/02/01 23:48:23 133.35.228.39 2 088 ☆☆ 英雄 ヨシツネ 日本 源義経。平安時代の末から鎌倉時代の初めにかけて活躍した武将。 源平合戦の英雄として有名な武将。源頼朝の異母弟。幼名を牛若丸といい、今日との東のはずれにある鞍馬寺で育てられる。伝説では、この時天狗に武芸を教わったとされる。頼朝の挙兵に加わると、合戦で次々と平氏を破り、壇ノ浦でついにこれを滅ぼした。後に対立することとなった頼朝の軍勢に追われ、衣川で自刃したとされる。 02/02/01 23:48:45 133.35.228.39 2 089 ☆☆ 英雄 ジークフリート 北欧 伝説の英雄シグルズのドイツ名。叙事詩「ニーベルンゲンの歌」に登場している。 ドイツの有名な英雄叙事詩である、「ニーベルンゲンの歌」に登場する英雄で、伝説の英雄ジグルスがモデルであると言われている。ブルグント国の姫であるクリエムヒルトを妻とした彼だが、その妻とブルグント国王妃プリュンヒルトの争いに巻き込まれ、命を狙われるようになる。不死身の体を持っていた彼だが、ブルグント国の重臣ハゲネの巧みな奸計により、背中の急所をつらぬかれ、息絶えた。 02/02/01 23:49:18 133.35.228.39 2 090 ☆☆ 英雄 ファリードゥーン イラン 悪王アジ・ダハーカを倒したペルシアの英雄。人間を病や熱から救い出したともされる。 ファリードゥーンは、民衆の悪しき支配者にして恐ろしい邪龍であるアジ・ダハーカを倒し、正しい王権を打ち立てた英雄である。彼はアジ・ダハーカを倒したが、殺してはいない。アジ・ダハーカの体を剣で刺すとその中からヘビやサソリなどの有害な生き物が次々と出てくるため、彼はこれを殺さずに縛りあげ、ダマーヴァンド山に幽閉した。 02/02/01 23:52:59 133.35.228.39 2 091 ☆☆☆ 英雄 カンテイセイクン 中国 中国、三国時代の武将である関羽を指す。道教に入り神格化されている。 関羽は義兄弟である劉備や張飛とともに活躍した人物で、劉備の興した国・蜀の武将として活躍していたが、呉と魏の二国の策に会い、その命を落とす。死語数百年の間、恨みを持った魂としてさまよっていたが、玉泉山で普静という僧に諭されると悟りを得た。以降は神となり、悪霊退治などの霊験を示すようになった。 02/02/01 23:53:39 133.35.228.39 2 092 ☆☆☆ 英雄 サラディン イラク イスラム社会において広く崇拝される英雄。その高潔な精神によっても知られる。 サラディンは「サラーフ・アッディーン」のラテン語名で、イラクのクルド族の出身とされる。エジプトの遠征に参加した後にファティーマ朝の宰相となり、後に自らの新王朝を開き、スルタン(イスラム世界で支配者の意味)の称号を得た。その後、北アフリカにまで領土を広げ、十字軍のラテン帝国を滅ぼし、第三次十字軍と休戦条約を結んでエルサレムを征服したとされ、十字軍との交渉で見せた彼の寛大な精神と開明さは、後のイスラム教徒の間で英雄視されるようになったと言う。 02/02/01 23:54:21 133.35.228.39 2 093 ☆☆☆☆ 英雄 ラーマ インド ヴィシュヌ神の第七の化身であるコーサラ王国の王子。叙事詩「ラーマーヤナ」の主人公。 ラーマは、ヴィシュヌ神の第七の化身(アヴァラーラ)とされる若者で、世継ぎのいないコーサラ国の第1王子として転生した。彼は成長すると、神々を苦しめていた魔神ラーヴァナを打ち倒す。神にも悪魔にも殺されないと言う加護を得ていたラーヴァナを殺すには、人間となる必要があった。彼の公明正大で謹厳実直な性格は人間社会での理想像とされ、インド民族の誇る国民的英雄として絶大な人気を得ている。 02/02/01 23:54:46 133.35.228.39 2 094 ☆☆☆☆ 英雄 コウテイ 中国 黄帝。中国神話時代の帝王。人類に最初の文化を与えた文化創造者とされる。 コウテイは神話時代の中国の支配者であり、最高の天神とされる人物で、彼の母は、雷光が天子のシンボルであるとされる北斗七星の第一星をめぐって輝いたのを感じて妊娠し、24ヶ月をかけてコウテイを産んだと伝えられている。彼は人類に最初の文化をもたらした者であるといわれる。人類にはじめて家屋を作って与え、獣皮の代わりに繊維で作った衣類や車や船だとの利器を授け、暦や律を作り出し、あらゆる草木をなめて医薬を発見したとも言われる。 02/02/01 23:55:21 133.35.228.39 2 095 ☆ 珍獣 オリバーくん コンゴ 1976年に、人と猿の雑種と言われ、世界中で大きな話題を呼んだ珍獣。 アフリカのコンゴでアメリカ人のフランク・バーガーが原住民から手に入れたというサル。直立二足歩行をし、風貌がたまたま人間に似ていることから、人間とサルの雑種、原人と猿人の間の存在である「ミッシング・リング」などと言われた。その染色体数は人間の48本とサルの46本の中間である47本であると発表され、大きな反響を呼んだのだが、結局は毛を刈られ訓練されたチンパンジーであると判明した。 02/02/01 23:55:53 133.35.228.39 2 096 ☆☆ 珍獣 クダ 日本 「管使い」と世慣れる行者に使役された、人に取り憑く狐の妖魔。クダギツネとも言われる。 人に取り憑くとされる狐の一種で、普段は行者によって竹筒の管に入れて飼育されている。人の取り憑く場合は、手足の爪の端から皮膚へと侵入するとされる。クダに取り憑かれると、あまり飲食をしなくなる代わりに生味噌を食べ始めるようになると言う。また、クダを飼育している行者の間では師から弟子へとクダが受け継がれ、クダが増えすぎて困ってしまった時には、7か所の墓石のかけらを半紙に包み、持ち歩いていれば自然にクダは落ちると言われている。 02/02/01 23:57:19 133.35.228.39 2 097 ☆☆ 珍獣 マメダヌキ 日本 人を化かすことを得意とするかしこい雄ダヌキ。巨大な陰部を持つ。 マメダヌキの特徴は、広げるとタタミ8畳ほどにもなる陰部である。マメダヌキはこれを活用して人を化かす。ある時は体にかぶって異形の姿に変身したり、またある時は広げて座敷に見せかけたりした。雨降りの時などは、合羽の代わりとして使った。灘の酒蔵では、マメダヌキはいないと良い酒が出来ないとして、これを敬っている。 02/02/01 23:59:00 133.35.228.39 2 098 ☆☆☆ 珍獣 アエロファンテ ケニア 翼を有し、空を飛ぶとされる象。その生態はあまり知られていない。 アエロファンテは常につがいで行動するとされる。雄と雌では大きさが異なり、雄のほうがふた回りほど大きい。空中をアエロファンテが飛ぶ様子はたいへん雄大なもので、それゆえ神格視される。このアエロファンテがつがいで飛び立とうとしている姿の写真が、クロード・プロムレイという人物によって1941年に撮影されている。