02/01/29 12:07:51 133.35.228.39 2 041 ☆ 妖獣 ヘルハウンド イギリス ヨーロッパ各地に出没したとされる犬の幽霊。地獄の狩猟群の一角を担うとされる。 ヘルハウンドは「地獄の猟犬」とも呼ばれている犬の幽霊で、地獄の狩猟群の一角を担うとされている。ヨーロッパ各地でその存在が伝承として伝えられており、特にイングランド南西部のコーンウォール地方で多く目撃されている。ヘルハウンドは群れを組んで現れることが多いが、霊団と供に現れることもある。周囲を荒らし回っては姿を見た者に死を与える。その遠吠えを聞いただけで死の予言が降りかかるとも言われている。 02/01/29 12:08:23 133.35.228.39 2 042 ☆ 妖獣 カクエン 中国 中国伝承に伝えられる妖猿。単性社会を構成していて、子孫を残すために人をさらうと言う。 カクエンの群れは牡社会で構成されていて、自らの子孫を残すため、人里に姿を現しては人間の女性をさらうと伝えられている。さらわれた女性はカクエンに犯され続け、カクエンの子を産むまでは決して返されることはないと言う。子が生まれると母子は家に返してもらえるが、生まれた半妖半人の子を育てなかった場合、母親は殺されてしまうと言われる。なお生まれた子供は、普通の人間の子と何も違うところはなく、人間社会で普通に成長をとげると言う。 02/01/29 12:08:50 133.35.228.39 2 043 ☆ 妖獣 ジャージーデビル 北アメリカ ニュージャージー州に出没するとされる異形の悪魔。レオナベ族の伝説に語り継がれる。 ニュージャージー州のワートン森林地帯に生息する異形の悪魔で、アメリカ原住民であるレオナベ族にその存在が伝承されている。よく知られた伝承は、ある母親が魔術のまねごとをしていたところ、その子供に突然変異が起こり、見たこともない怪物へと化して、母親をふくむ近辺の人間を食べた後、夜空へ消えていったと言うものである。馬のような顔とひづめの生えた足を持ち、肩から背中にかけて翼が生えており、全身が黒い体毛に包まれた姿をしていると言われている。 02/01/29 12:10:05 133.35.228.39 2 044 ☆ 妖獣 ヌエ 日本 頭が猿、胴がタヌキ、手足が虎、尾が蛇という奇怪な姿をした獣。 ヌエはそのあいまいな姿から正体不明の人物のたとえなどにも使われる獣で、現れるときには独特の声で鳴くとされる。平安時代の終わりに源頼政という武将によって退治された話がよく知られている。夜な夜な黒雲に隠れて天皇の宮殿に現れては人々を脅かしていたヌエを、頼政は弓矢で見事に射ち落とした。 02/01/29 12:17:40 133.35.228.39 2 045 ☆ 妖獣 カブラカン メキシコ マヤ文明の創世神話に登場する強大な怪物。自身を「天地をゆるがす者」と呼んだ。 古代マヤ文明における創世神話「ポポル・ブフ」に登場する、その名は「地震」を現していると言われる巨人の怪物。マヤ人によって地震が神格化された存在であるとも言われている。傲慢な巨人ヴクブ・カキシュを父に持ち、山を作り出す「火山」が神格化された兄シパクナト供に地上を支配して暴れていたが、見かねた天界よりの使者フンアフプとイシュバランケによって親子共々滅ぼされ、カブラカンは地中に生き埋めにされたと言う。 02/01/29 12:18:11 133.35.228.39 2 046 ☆ 妖獣 カトブレパス エチオピア 西エチオピア付近に生息すると言われる妖獣。その視線を見てしまったものは死に至るとされる。 カトブレパスは、古代ローマの将軍であり作家でもあるプリニウスの著書「博物誌」において、西エチオピアに棲むと記述されている怪物で、普段閉じているその目を見たものは死に至るとされ、恐れられたと言う。黒いバッファローに似た体と、ブタのような頭をしており、頭部と体は細長くたるんだ区部でつながれ、すごい量のたてがみが頭部から生えた姿をしていると言われる。毒の息を吐きかけて枯らせた地面の草を食べ、普段は横たわったまま動かないとされる。 02/01/29 12:18:43 133.35.228.39 2 047 ☆☆ 妖獣 フェンリル 北欧 北欧神話に登場する、巨大な狼の怪物。終末の戦いラグナロクで主神オーディンを殺すとされる。 フェンリルは北欧神話に登場する巨大な狼の怪物で、口を開くと上顎と下顎が天と地に届くほど大きく、目や鼻から炎を出すとされる。また、悪神ロキの子の一人であり、週末の日に太陽を飲み込むつもりであるとも言われてる。あまりにも凶暴すぎるために小人族が作った魔法のひも「グレイプニル」によって縛られ、身動きがとれないようにされたが、終末の戦いラグナロクにおいて解き放たれ、その戦いなかで、主神オーディンを食べてしまうと言われている。 02/01/29 12:19:08 133.35.228.39 2 048 ☆☆ 妖獣 トウコツ 中国 人頭に虎に似た身体を持つ妖獣。四凶と呼ばれる中国の4怪獣の一つ。 トウコツは中国西方の辺境に棲むとされた獰猛な獣で、世の平和を常に乱していたと伝えられている。このトウコツは非常に気の強い獣であった。人の言うことには一切耳を貸さず、また戦闘のときも決して後ろにさがらなかった。向こう見ずな性格ではあるが、人間が仕掛けた罠に捕まることはなかったと言う。 02/01/29 12:19:34 133.35.228.39 2 049 ☆ 龍王 ノズチ 日本 日本記紀で古くから山に住むとされる蛇の精霊。地脈を司るとも言われる。 ノズチは「古事記」「日本書記」にも登場した、古くから山に住んでいると考えられている蛇。その名は日本の古語の「野の神」に由来する。ノズチは地脈を司る精霊であると考えられており、木の陰ややぶの中に住んでいるとされる。頭の先には大きな口があるものの、目や鼻はないと言われる。山の奥に棲み、その気性は荒く、人を食うこともあるらしい。 02/01/29 12:19:57 133.35.228.39 2 050 ☆ 龍王 ヴィーヴル フランス 蛇のような体とコウモリのような翼を持つ龍。種族すべてが牝だとされる。 ヴィーヴルは主に地底や城跡などに好んで住み着き、財宝を隠し持っていると言われる。このドラゴンは普段は額に美しいガーネットをはめ込んだ女性の姿をしているとされる。このガーネットを手にしたものは、様々な魔法をつかうことが出来るとして、多くの人間がヴィーヴルからガーネットを奪おうとした話が残されている。また、このガーネットを奪われたヴィーヴルは、その人間の言いなりになるとも伝えられている。 02/01/29 12:20:38 133.35.228.39 2 051 ☆ 龍王 ナーガ インド インド神話で地下世界に棲むとされる蛇神。上半身を人間として描かれることも多い。 蛇神であるナーガは、蛇(特にコブラ)の持つ再生力と猛毒のイメージから、生と死を司る神とされ人々の崇拝を集めた。地下世界に棲む彼らは、世界最高の宝石の所持者でもある。本来なら闇であるはずの地下世界が、その輝きによって明るく照らし出されている。ナーガたちはその守護の能力も買われ、いろんな神殿の入口に立つ像となっている。 02/01/29 12:22:19 133.35.228.39 2 052 ☆☆ 龍王 ミズチ 日本 水を司るとされる蛇の精霊。山や川の精霊が霊力を発揮するようになったものとも言われる。 ミズチは、その名が「水の神」という意味の日本の古語に由来する、湖や池や河など、淡水に棲む者達の支配者である龍、あるいは巨大な蛇である。かつては人々に敬われる存在であったミズチだが、仏教伝来以降は、邪悪な怪物と見なされることが多くなったようである。首のまわりに首輪のように見える白い模様があるとされ、背中には青い斑点、尾の先には硬いこぶがあり、体の側面が5色の光沢に彩られていると言われる。 02/01/29 12:23:07 133.35.228.39 2 053 ☆☆ 龍王 クエレプレ スペイン 若いうちは泉にいて、年をとると海に移り棲むという翼を持った龍。 若いうちのクエレプレは、地底に通じているとされる泉に棲む。近づかなければ襲われないものの、人間や家畜の血を吸うこともある。年をとって鱗が大きく硬くなると、泉から海へ移り、海底にある洞窟の宝物の番人となる。クエレプレに襲われないようにするには、大麦とトウモロコシで作ったパンを供えると良いと伝えられる。 02/01/29 12:23:29 133.35.228.39 2 054 ☆☆ 龍王 ホヤウカムイ 日本 アイヌ民族の間で語り継がれてきた蛇神。強い悪臭を放つ、湖の主であると言われる。 ホヤウカムイはアイヌ伝承で湖の主とされる蛇神で、地方によって「サクソモアイプ(夏に語らぬ者)」とも呼ばれることもある。その姿は、頭と尾が細く、胴体が太くなっていて、背には翼が生え、鋭くとがった鼻を持ち、目の緑と口の周囲が赤いとされている。ホヤウカムイが棲む湖は、異常な悪臭がただようため、近づくことができないと言われており、無理に近づこうとすれば悪臭によって皮膚がはれたり、全身の毛が抜け落ちてしまうと言われている。 02/01/29 12:24:11 133.35.228.39 2 055 ☆☆☆ 龍王 ヤマタノオロチ 日本 「古事記」に登場する八つの頭と八つの尾を持つ大蛇。スサノオ神によって倒された。 ヤマタノオロチは、その名の通りに八つの頭を持つ大蛇で、「古事記」でスサノオに退治された蛇としてよく知られている。その体は八つの山と八つの谷を越えるほど巨大であったと伝えられており、その背にはコケやヒノキやスギが生い茂っていたとも言われる。全部で16もある目は、ほおずきのように赤く輝き、その腹には常に血が滴っていたと言われる。出雲の国(島根県)でスサノオに退治されたとき、その尾から「草薙之剣」が出てきたことも知られている。 02/01/29 12:26:07 133.35.228.39 2 056 ☆☆☆ 龍王 ウロボロス ギリシア 世界を取り巻くといわれる龍。自分の尾をくわえた姿で現され、無限の象徴ともされる。 ウロボロスの姿は、自分で自分の尾をくわえて円になった蛇の姿で現され、この姿は始原的統一、永劫回帰などの意味を持つとされている。蛇が脱皮を繰り返す姿も、古くなった肉体を捨て、新しい生を得るということで、「誕生と死の結合」を意味していると考えられており、この2つの概念が合わさって生み出された姿がウロボロスであると考えられている。ゆえにウロボロスは永久に保持する力を持っているとされ、自己回帰の象徴と言われていた。 02/01/29 12:26:36 133.35.228.39 2 057 ☆ 聖獣 シーサー 日本 沖縄県で祀られている聖獣。コマ犬のように魔除けとしての働きを持つと言われる。 シーサーは、沖縄県で一種の魔除けとされている聖獣で、その起源はコマ犬同じであると言われる。その姿を型どった焼き物が人家の屋根や神社に置かれており、こうすることで火災を招く悪霊から建物を守るのだとも言われている。沖縄では死者の霊魂が火の玉となったものをフィーダマと呼ぶが、このフィーダマには火災を引き起こすものもあり、シーサーにはこうしたフィーダマを追い払う力があるのだとされている。 02/01/29 12:27:01 133.35.228.39 2 058 ☆ 聖獣 アピス エジプト エジプト神話の創造神プタハの聖獣である牡牛。メンフィスで実際に崇拝された。 生涯に一度しか子供を産まない牝牛が、体の上に降った天上からの光線で身ごもって産むのがアピスである。アピスには眉間に白い斑点があることや、背に鷲の形をした模様があることなど、29のはっきりした特徴があった。ナイル下流の都市メンフィスでは、実際にこのような牡牛が探し出され、民衆の崇拝をうけていた。 02/01/29 12:27:25 133.35.228.39 2 059 ☆ 聖獣 ヤツフサ 日本 滝沢馬琴作「南総里見八犬伝」に登場する、人語を解する妖犬。「八房」と書く。 滝田城主里見義実に飼われた犬。義実が戯れに「敵将の首を取ってきたなら、三女・伏姫を嫁にやる」と言ったところ、その夜ヤツフサは本当に首を咥ってきた。義実はヤツフサに伏姫をやることをためらうが、伏姫は自らヤツフサの嫁となる。ヤツフサと伏姫は城を離れ山で暮らし始めるが、そこで両者とも義実の家臣・金椀孝徳の鉄砲に倒れることになる。 02/01/29 12:27:53 133.35.228.39 2 060 ☆☆ 聖獣 アイラーヴァタ インド ヒンドゥー神話で、インドラ神が乗物としたとされる巨像。4本の牙と雪のように白い体を持つ。 アイラーヴァタはインドラ神の乗物とされる聖獣で、4本の牙と雪のように白い体をした巨象の姿をすると伝えられる。その風貌ゆえ、象の王であるとも言われる。神々が乳海の攪拌を行った際に、他の宝物と一緒に誕生したとされており、産まれたときには翼が生えていたと言われている。かつてすべての象は翼を持ち、大空を自由に飛び回っていたとされるが、聖仙の怒りに触れた後、呪いによって翼を取られてしまい、それ以後二度と空を飛べなくなったと言う。